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「手ぐすねを引く」
「理(わり)ない仲」
「逢い引き」
「縁(よすが)」
「顔に紅葉を散らす」
「足が出る」
「野暮」
KILLER 小学館辞典編集部編「美しい日本語の辞典」
その中の架空の人物「JITEN」さんと話をすすめたいと思います。
「野暮」から始めたいと思います
JITEN 世態、人間の機微に通じないこと。気が利かないこと。
不粋。古くはーーー
KILLER やですね。
「野暮なヤツ」なんていわれたら、ヤダヤダ。
JITEN そうです。
古くは、遊里の事情に暗いことや、性行、言動が洗練されていなく
田舎臭いことを現した。
KILLER 田舎臭い?語源はどの辺なんですか?
JITEN

「やぶ(野夫)」の転、あるいは
「やぶもの(薮者)」の転略とされていますが
笙の管のうちで指で押さえても音の出ない
「ヤ(也)」と「ボ(亡)」からとする説もあります。

KILLER 「野暮天」や「野暮用」も「野暮」からきてるんですね。
JITEN そうです。
「野暮天」はたいそう融通が利かないこと。
風雅な心を解さないこと。
「野暮用」は趣味や遊びではない、
実務上のあるいは日常的な用事。
何の変哲も無いつまらない用事。
KILLER まあ、どちらにしてもいい意味では使われない、ということですね
「大和撫子」
「やまとなでしこ」というドラマがありました。
JITEN 日本女性の清楚な美しさをたたえていう言葉。
KILLER 植物の「なでしこ」と関係があるんですね。
JITEN そうです。
ハッピネス(1973)小島信夫さんにこんな一節があります。
「可憐で男に尽くすのは、
 何も大和撫子に限ったことではない」
KILLER 野暮な男が増え、大和撫子とは遠い女性が増えました。
どうしても気になるのが「電車の中の化粧」
美しくしようとしてるんでしょうが
最早カタチが美しくない。
自分の恋人にはしてほしくないですね。
JITEN

まあ、いろいろありますね。
私はくわえ煙草で歩いている女性がダメです。
女性の喫煙はOKなんですが。

KILLER

「山っ気」というのは自分にもあるのですが。

JITEN 万一の幸運を狙って、思い切って物事をしようとする心。
KILLER 万一の幸運?宝くじもそうですね。
JITEN そうですね。
鉱山の採掘事業を行う山師のような気質の意味です。
投機や冒険を好む気質をいいます。
「やまけ」「やまき」「やまごころ」ともいいます
KILLER 林芙美子の放浪記の中に
「実直すぎるほどの小心さと、
 アブノーマルな山っ気とでーーー」という一節があります。
「山の神」
JITEN 妻。
特に、結婚後年を経て
口やかましくなった自分の妻のことをいいます。
KILLER なぜ、妻が山の神なんですか?
じゃあ、夫は海の神?
JITEN

もとは、山を守り司る神のことです。
妻のことを言うようになった理由については諸説ありますが
古代からある山神信仰の中で
山は恐れ多いとされたこと、女神とされることが多かったこと
などが関係しているだろうと思われます。

KILLER むかしから家(山)を女性は司っていたんですね。
妻はだいたい恐れ多い者です。
JITEN 虎明本狂言・花子には次のような一節があります。
「あいたひあいたひと申て、文をたびたびくれ候程に、
 われも人をばさいさいやり候へども、
 れいの山の神が、すこしの間もはなさぬに依てーーー」
KILLER そんな感じの山の神ですか?
「柔肌」
JITEN やわらかな肌。きめこまかな肌。
特に女性の肌をいいます。
KILLER 柔肌。
色っぽいですね。
JITEN 柔肌は百難隠すともいいます。
KILLER 与謝野晶子にいい歌があります。
「やは肌の あつき血潮にふれも見で
 さびしからずや 道を説く君」
  →「美しい日本語」は、「美しい日本語の辞典」を参考に
 KILLERが勝手に構成しています。
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