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「手ぐすねを引く」
「理(わり)ない仲」
「逢い引き」
「縁(よすが)」
「顔に紅葉を散らす」
「足が出る」
KILLER 小学館辞典編集部編「美しい日本語の辞典」
その中の架空の人物「JITEN」さんと話をすすめたいと思います。
「足が出る」から始めたいと思います
JITEN 予算、または収入を超えた支出になることです。
赤字になること。または隠したことが現れること。
KILLER 「足が付く」ということですか?
JITEN そうです。
KILLER なぜ足なんですか?
JITEN

金銭のことを「お足」ともいいます。
人が足で歩くように、世の中に流通するから、といわれています。

KILLER どうも遊悠舎なんか、躊躇しながらゆっくり歩いてくるのに
逃げ足は超速い「お足」ですね。足ついでに
「足を洗う」
JITEN 汚れた足を洗うように、
悪事や好ましくない職業の世界から抜け出ることをいいます。
KILLER これはよく使うし
何となく意味合いがつかめますね。
賭け事の好きな人が、足を洗うのは大変です。
JITEN あることをし始めることは「手を染める」といいます。
KILLER 始めることが「手」で終わることが「足」というのはおもしろい。
JITEN 島崎藤村の「破戒」に
何時まで政界に泳いでいる積もりは無いのです。
一日も早く足を洗いたいとーーー」という一節があります。
KILLER

「阿漕(あこぎ)」というのは?

JITEN 元は三重県津市の地名です。
KILLER えっ、地名なんですか?
JITEN そうですね。
伊勢の神宮に供える魚を捕るための禁漁地であったのに 、
ある漁夫が度々密漁を行って捕えられたという伝説がある。
そこから転じて、度重なることや、どこまでもむさぼり
しつこくずうずうしいさまをいう言葉になった。
KILLER 「阿漕なまねは」しちゃあいけませんね。
「徒桜(あだざくら)」
JITEN はかなく散る桜。
また、はかないもののたとえ。
KILLER 散る桜はすべて「はかない」と思いますが?
JITEN

そうですね。
親鸞上人の歌とされる
「あすありと思う心のあだ桜
 夜は嵐の吹かぬものかは」が有名ですね。

KILLER 明日のことなんか分かるかい、ってことですか?
JITEN 桜はあだな(かりそめではかない)もので
今日咲いていても明日はもう散っているかもしれない。
こういう発想は古くからありますね。
KILLER 桜はそのありようからいろいろ人の心をくすぐりますね。
「あだっぽい」
JITEN 女性が、色っぽく、なまめかしい様子。
KILLER 今時は、花街あたりにいかないといらっしゃいませんね。
隣で働いている女性が仇っぽくても困ってしまいますがーーー。
JITEN 「婀娜っぽい」とか「仇っぽい」と書きます。
二葉亭四迷の「平凡」に
「美しいというよりは仇っぽくて、
 男殺しというのはこういふ人を謂ふのかと思われた」
という一節があります。
KILLER そういう人に逢ってみたいですね。
もっとも殺されてしまうんですね。くわばら、くわばら。
  →「美しい日本語」は、「美しい日本語の辞典」を参考に
 KILLERが勝手に構成しています。
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